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どうしよう。
ツボを押されて気持ちいいより、伊野尾先生の指と手のひらに触れ合ってる事が気持ちいい。
伊野尾先生は一生懸命な顔。
可愛い。
………可愛い、だ。
そう、可愛いんだ。
ひとつ歳上だけど伊野尾先生は可愛い。
真面目でツンってしてて冷たくて、でも間違った事は言ってない。
不器用なんだ、きっと。
だって嫌味を言っても最後は柔らかく終わらせてくれる。
「……気持ち良くないですか？」
小さな声で言ってくる伊野尾先生に、
「とても気持ちいいです。今度、伊野尾先生が疲れた時は俺が先生にしますね。」
答えると伊野尾先生が俺の手のひらから指を離して俺を見上げて、
「なんか、約束ばかり増えちゃいますね。」
ほんの少し微笑んだ。
どきっとする。
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作者名：すみれ | 作成日時：2023年6月29日 2時
