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「大丈夫です、急に休んですみませんでした。」
丁寧に伊野尾先生が謝ると、
「あ、そう言えば中島先生に昨日、伊野尾先生の地元の駅を聞かれたんですけど……。」
女の先生が余計な事を言った。
すると伊野尾先生が、
「俺を迎えにきてくれたんです。心配して。中島先生、優しいから。」
はっきりとそう言ってからこの日初めて俺の方を見て、
「ね？」
にこっと微笑んだ。
ツンツンも素直なのもいいけど、こんなに可愛いのは困るかもしれない。
どこまでも恋しちゃいそうだから。
けど、きっとそれもいい。
どこまでも2人で恋をして、悲しかった思い出なんて全部消して、楽しい事、ときめく事、いっぱいしよう。
そんな事を考えながら、俺は伊野尾先生に微笑み返した。
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作者名：すみれ | 作成日時：2023年6月29日 2時
