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人づてに公園はどこか聞いて、グラウンドが併設されてある割と大きな公園まで来た。
遠目にジャングルジムがすぐに見える。
少し走って近づくと、屋根のあるベンチにポツンと座る伊野尾先生が見えた。
良かった、見つけた。
それからはゆっくり歩いて伊野尾先生の所まで行って、
「………伊野尾先生。」
少しドキドキしながら声をかけた。
伊野尾先生がゆっくりと顔を上げる。
その顔が何だかしょんぼりした、子供みたいに頼りない表情をしてるから思わず微笑んでしまって、
「隣に座ってもいいですか？」
そう聞いた。
頷いて俺から目を逸らす伊野尾先生の横に座る。
すると、
「電話があったんです、昨日。実家の母親から。」
小さな声で伊野尾先生が話し始めた。
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作者名：すみれ | 作成日時：2023年6月29日 2時
