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今の時間、高校生も昼前の授業中だろう。
だったら昼休みに会えるかもしれない。
雄也の高校がある駅に電車で向かう途中、授業中にごめんと心の中で謝りながら、
『距離なんておきたくない。雄也と会いたい。』
とLINEをする。
自分の言葉に胸がきゅうんってなった。
俺、雄也の事、大好きなんだって。
会いたくて会いたくて、仕方ないんだって。
返事こい、返事こいと念じているとピロっと携帯が鳴った。
『俺も本当は離れたくない。大貴が大好きだよ。』
雄也からのそんな返事に、俺の胸もドキンっとめちゃくちゃ大きく鳴る。
駅に着いてプシューっと扉が開くまでに素早く、
『今から会いに行くから。』
と返事した。
開いた扉をすり抜けるようにして電車を降りてまた走る。
雄也に会いに。
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作者名：すみれ | 作成日時：2024年3月22日 2時
