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ぴゅうっと吹く冷たい夜風は、ひとりの帰り道だと尚更冷たく感じる。


雄也が何か誤解してる、それは分かる。
俺の好きが自分以外の人に向けられてるって口ぶりだったから。
でも分からない。
俺が最初に恋する人って誰?
王子様みたいだったって、誰?
………分かってるのは、雄也が俺を諦めようとしている事だけだ。
プロポーズまで、したくせに。


「っ、雄也のばか、大ばか、ばかばか!!………俺の、ばか………。」


かじかむ両手を目の前で広げて、最後にキス、して欲しかったなぁとほんの少し泣いた。


雄也の冷たい態度が怖くて、見当違いな嫉妬に驚いて、そして何よりすぐに俺を諦めてしまうんだと悲しくて何も言えなくてごめん。
だけど雄也、誤解を解こうにも、お前以外に俺が恋したい人はいないんだよ。


しばらく距離をおいたらまた話してもいい?


ふうっと白い息を吐いて歩き出す。
ポケットに両手を入れて、早足で。
悲しみがこれ以上、襲って来ないように。

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作者名:すみれ | 作成日時:2024年3月22日 2時

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