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「「懐かしい〜！」」
2人の声がかぶる。
外灯に照らされたバスケットゴールはかなり古くなってたけど、ちゃんとあった。
俺が、
「雄也、ボールは？？」
早くバスケしたくてわくわくしながら聞くと、
「…………忘れてた。」
呆然とする。
忘れてた？
「って、ダメじゃん！じゃあ俺に言いたい事、言えないな。」
ちょっと残念だけど、なんだかおかしくて俺が笑うと、
「いや、気持ちで入れる！！」
変な事を言い出す。
気持ちって何さと思ってると、ゴールに向かって雄也がシュートを決めるふりをした。
指先まで伸びて、すごく綺麗なフォームで。
かっこいい、横顔で。
「………ナイスー………。」
今のは決まってるはずだと俺が声をかけた。
振り向く雄也の優しい笑顔。
ドキドキしてしまう。
俺の前まで雄也が来て、
「大貴。」
名前を呼んだ。
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作者名：すみれ | 作成日時：2024年3月22日 2時
