10年愛 (tk×ar) (ページ26)

今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:5,343 hit

(26) ページ26

目を開けてまた大貴が俺を見てくるから、
「大貴が俺を好きでいれくれたように、俺も大貴を好きでいたい。今までは親友として大貴を好きだったけど、今は違う。恋人になりたいんだ。」
はっきりと言う。
大貴はぼんやりしてる。
体ごと大貴の方を向いて、指でふにっと大貴の頬をつまんで、
「本当はとっくに大貴をそういう風に好きだった。でも大好き過ぎて分かんなくて。大貴の好きが、俺に教えてくれたんだ。」
笑って、
「10年経ってさ、俺の好きに満足できなかったら別れていいから。……俺と、付き合って？」
告白した。

また泣いてしまう大貴を思いっきり抱きしめて、
「まぁ、満足できないなんて事にはならないだろうけど。だって今まで友達だから甘やかすの加減してたんだ。でもこれからは恋人だからめっちゃくちゃに甘やかしてやる！！俺が大貴に夢中みたいに、大貴も俺に夢中にさせるから！」
ありえないくらいに好きが後から後からとめどなく溢れて、でも、
「……返事、まだだった。俺と付き合うの、だめ？」
一旦体を離して大貴の両肩に手を置いて、不安でドキドキしながら聞くと大貴が涙をきらきらさせながら微笑んで、
「……………俺を、恋人にして下さい。」
オッケーしてくれた。

ありがとう、俺を好きになってくれて。