今日:21 hit、昨日:1 hit、合計:5,348 hit
小|中|大
(16) ページ16
10年間、それは大貴にとってどれくらいの時間だったんだろう。
夜中、眠れずにベッドで寝返りを打って考え続ける。
大貴が俺をずっと好きだった。
なのに知らなかったとはいえ、応援するとか、俺を練習台にとか、大貴をどれだけ傷つけてたんだろう。
呑気に好きな人教えてとか。
最低だ。
バサッと布団をよけて天井を見上げて、大貴の顔を思い浮かべる。
…………それでもっと最低な事に、ドキドキしてしまうんだ。
また布団をバサッとかぶった。
大貴を抱きしめた時、愛おしかった。
俺にそういう感情を持ってたんだと分かった今、もっともっと愛おしくて。
ぎゅっと強く目を閉じる。
明日はバイトだ。
それだけを頼りに何とか眠ろう。
明日になれば、大貴に会える。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
59人がお気に入り
59人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すみれ | 作成日時:2024年2月17日 2時