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嫌われたくなくて慌てて言い訳しようとすると、
「………こっち来て!」
大貴が繋いだ手を引っ張って歩き出した。
最初に見えてきた水槽の前に着いて、
「どう?」
聞いてくるから、何がいる水槽だろうと覗き込むときらきら光って泳ぐ小さな魚の群れで、
「知らない魚だけど。」
率直に感想を言った。
するとその水槽越しに薄く映った俺の顔に、同じ様に薄く映る大貴が、
「ばーか、もったいない!」
笑って言ってくる。
「はぁ?何が?」
本物の横にいる大貴を見ると、でも、もう笑ってなかった。
ただ一生懸命俺を見てた。
じっと。
「……どうしたの?」
聞くと、
「何でもない。」
ほんの少し笑った。
そこからは本当にただ楽しい、いつもの2人の時間だった。
大貴が横にいる、それだけで俺は楽しくなっちゃうから。
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作者名:すみれ | 作成日時:2024年2月17日 2時