君が大好き (ページ9)

今日:5 hit、昨日:28 hit、合計:4,532 hit

(9) ページ9

「あのさ、こうやって公園で2人でいるだけでも、俺、幸せなんだ。だから俺のバイト代と大貴のお小遣いをやりくりして節約デート、いっぱいしない？」
優しい雄也に胸がいっぱいになる。
「分かった。俺も雄也と一緒ならどこでもいいんだ。」
心からの気持ちを言うと、
「ま、たまには遠出もするけど。それでその後は、絶対に裕翔さんの所には帰さない。」
冗談を言われるから少し振り向いて、
「嬉しい。約束だよ？」
笑うと、雄也も俺の顔を覗き込んできてから目を閉じて、
「………いつか絶対にそうするから。」
俺のほっぺにおでこを当てた。

毎日、好きになる。
雄也を毎日、毎日。
こうやって会えれば気持ちが膨らんで、会えなくても寂しさで好きは膨らんで。

ブランコから降りて、手を繋いで雄也の顔を見上げて、
「好き。」
ひと言そう言えばキスされた。
誰が見てるか分からない公園で。
でも日はとっくに暮れてたから夜が俺たちを隠してくれてるって信じて、2回目のキスは俺からねだった。