君が大好き (ページ7)

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「………っ、雄也、ごめん！兄ちゃんが失礼な事言って！」
飛びつくみたいに、隣に座る雄也の両腕をわしっと両手で掴んで、
「お願い、嫌いにならないで？俺は今、雄也と恋人でいれるだけで幸せだから。そんな、家族とか全然………。」
じっと雄也の目を見つめるとわがままな気持ちになった。

「………いたい。ずっと雄也と。雄也、好き……。」

目を閉じると、キスしてくれた。
ちゃんと、唇に。

目を開けると雄也が笑って、
「分かってるよ。裕翔さんの気持ちも大貴の気持ちも。大丈夫。ずっと一緒だから」
抱きしめてくれる。
「頑張ろうな、2人で。裕翔さんに認めてもらえるまで。」
低く優しい雄也の声にとろとろの気持ちになった。

大丈夫、2人なら。
きっと認めてもらえる。
………でもその矢先にまさかの大ピンチが。

晩御飯の時に、
「真面目に宿題してなかったから、お小遣い減らすね。」
また目だけ笑わずに、笑顔で兄ちゃんが言ってきた。
って、夏休み、デートいっぱいしたかったのに！？

雄也に相談しなきゃと、お茶碗を持ちながらしょんぼりする俺は、兄ちゃんがどうしてそんなに俺を心配するかの胸の内なんて、ちっとも分かってなかったんだ。