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8月も、もう少しで半ば。
「兄ちゃん、おはよ。」
眠い目をこすりながらリビングに行くと、
「おはよう。って、俺もう行かないと！野菜ジュース飲めよ。ヨーグルトもあるから。」
兄ちゃんが時計を見て慌ただしくリビングを出ていく。
玄関まで見送りに行くと、俺に背中を見せて靴を履きながら、
「お盆、雄也くんに予定聞いといて。……墓参り、一緒に行こう。」
顔を見ずにそのまま行ってきますと兄ちゃんが出て行った。
幸せでなぜか切なくて、でもやっぱり幸せな気持ちで、
「行ってらっしゃい。」
俺は手を振った。
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作者名：すみれ | 作成日時：2024年1月11日 1時
