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リビングに行くと兄ちゃんは仕事でいなくて、腫れた目を見られなくて良かったと冷蔵庫から水の入ったペットボトルを取り出してごくごく飲む。
野菜ジュースも飲めよと兄ちゃんの声が聞こえた気がして、牛乳の横にある野菜ジュースを取り出そうとして気付いた。
そのパックに貼り紙がしてある。
『ひとりにするのは心配だから、図書館に行って。静かだし、勉強はかどるはず。頑張ったら晩御飯は俺と豪華ディナーでデートしよう。』
兄ちゃんの字。
デートだって。
仕方ない、付き合ってやるか。
勉強頑張って、兄ちゃんとデート。
全然悪くない、幸せだ。
………どこかで雄也が、許さないって言ってる気もするけど。
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作者名：すみれ | 作成日時：2024年1月11日 1時
