君が大好き (ページ18)

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固まって動けない。
唇にキスしそうになってる所を兄ちゃんに見られた……？
って言うか、ホテルの前だって、ここ！！

「何してるんだって言ってるんだ。」
続けて、静かだけど怒った声で言われて恐々振り返ると、
「大貴に手を出したのか？」
雄也を睨む兄ちゃんが見えて、その瞬間、
「…雄也は何もしてない！雄也に怒らないでよ！」
両手を広げて雄也の前に立った。
兄ちゃんが驚いた顔をする。
構わずに、
「俺と雄也の事を反対しておいて、自分は綺麗なお兄さんとホテル来てさ。俺に内緒で付き合ってたのかよ？……………俺に、内緒で。」
最初は怒ってそう言って、だけどだんだんと悲しくなった。

兄ちゃんが俺に恋人の存在を隠してたんだ。

「……俺は兄ちゃんが大好きだから、すぐに雄也の事、報告したのに。兄ちゃんは、俺が好きじゃないの……？」
目がうるうるしてくるのを情けないけど止められないでいると、
「聞きしに勝る、お兄ちゃん子だな。良かったじゃん、ゆーと、愛されてる〜。」
兄ちゃんの後ろから綺麗なお兄さんが顔を出して、可愛い声で言ってくる。
そしてにこって笑って俺の所まで来て、
「お、キスマーク。えっちした？いいね、若いって。って、俺も若いけど。」
なんて言ってきた。