Will you marry me? (yt×in) (ページ10)

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恋。
考えた事もなかった。

「俺、伊野尾をちゃんと好きだよ？出会って運命の人だって思った。結婚したいんだ。」
気持ちに嘘はないと伝えると、
「そうだね。それも大事。俺も中島を初めて見た時、すごく素敵な子だと思った。それに嘘はないよ。直感、大事だよね。」
伊野尾が俺の耳から指を離して、
「だけどそれだけじゃどうかな？もっと深くお互いを知らないと。そしたら中島が俺より可愛いってちゃんと証明されるはずだしね。だから俺と恋してくれる？」
深く綺麗に微笑んだ。

恋、か。
好きじゃだめなのかな。
でも。

「……なんか必死だね。お願いしてくるとか。」
思った事を呟けば、
「必死だよ。俺がお嫁になるかどうかの瀬戸際だからね。」
伊野尾が言った。
「じゃあさ、恋して伊野尾が俺より可愛いって証明されたらお嫁になってくれるって事？」
俺が聞くと、頷く伊野尾。
「よっしゃ！いいよ、じゃあ恋する！」
俺が勢いよく言うと、
「じゃあデートだね。」
と、伊野尾が言った。