Will you marry me? (yt×in) (ページ9)

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「好きな子がどうかした？」
俺が何気なく聞くと、もう顔中を真っ赤にする伊野尾が、
「だから何でもないって！！」
大きな声を出してから俯いた。
耳まで赤い。かなり心配。

俺が腕を伸ばして伊野尾の右耳をつまんで撫でながら、
「しんどい？伊野尾、大丈夫？」
真剣に聞くと、
「…………中島、触らないで。ドキドキしちゃうから。」
顔を上げて、苦しそうに目を細めて俺を見つめて言ってくるから、
「っ！！」
すぐに手を離す。

ドキドキが移った。

「………………俺もすごいドキドキする。」
ぽそっと俺が言うと伊野尾が、
「そう？……なら良かった。」
ほっと息を吐いた。
「ドキドキするからやめてって言うくせに、俺がドキドキしたらそれは良いんだ。」
なんか悔しくて言うと伊野尾が微笑んで、
「……可愛いよ、中島。やっぱりまだ恋した事ないんだね。このままじゃ可愛すぎて俺のお嫁さんになっちゃうよ？」
腕を伸ばして俺の耳を撫でてきて、

「それが嫌なら、まずは俺に恋しなきゃ。できる？」

まだまだ赤い顔で言ってくる。