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次の日の昼休み、俺と向かい合った席でお弁当を食べる伊野尾に、
「あのさ、色々考えたんだけど。」
そう切り出すと、
「何が？」
と聞かれるから、
「俺は伊野尾のお嫁さんになる資格はないよ。だって全然可愛くないもん。」
胸を張って言う。
そう、伊野尾は可愛いけど、俺は可愛くない。
考えて考えて、昨日の夜、それに気付いたんだ。
「だから無理でしょ？というわけで伊野尾がお嫁さんね。」
にっこにこでどうだと言わんばかりの俺に、
「中島は確かに外見はイケメンだけど、ちゃんと可愛いよ？」
伊野尾が卵焼きを箸でつまみながら言う。
「どこが！？」
顔をしかめると、
「どこって……そうだな。」
上の方を見て目をぱちぱちさせる。
それから俺を見て、
「そう、あれだよ。ほら、好きな子は可愛………いや、なんでもない………っ。」
何か言いかけてぷるぷると首を横に振った。
何でもない、何でもない、と言い続ける伊野尾のほっぺが赤い。
何を言いかけてたかな？………好きな子？
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作者名：すみれ | 作成日時：2024年1月6日 1時
