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荷物を片付けるのに傷んだから嫌だからと、預かっていた指輪を俺がポケットから出して、
「どうぞ。」
掬い上げるようにして左手を支えながら、伊野尾の薬指に結婚指輪をはめた。
昼休みの教室で伊野尾からプロポーズされてから、2人でたくさん恋をした。
喧嘩もして、仲直りして、愛し合って、教会で俺からのプロポーズ、それから指輪の交換をして。
「伊野尾、大好きだよ。」
世界で1番可愛くて綺麗なお嫁さんに俺が言うと、
「中島、大好き。」
伊野尾が微笑んで答えてくれる。
夢はこれからも伊野尾と叶えていく。
運命の、大好きな人と。
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作者名：すみれ | 作成日時：2024年1月6日 1時
