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「分かった。でも、やっぱりどっちでも、は嫌かも。最終的には伊野尾をお嫁にもらいたい。」
そこだけは譲れないと主張して、
「伊野尾は俺をお嫁さんに欲しいんでしょ？じゃあさ、いつかは揉めない？」
そこが気になって聞くと、
「ん……それは、あまりにも中島が恋愛慣れしてなくてピュアで可愛いからそう言っただけで。お嫁にするのもいいなぁって。でもさ。」
子供みたいに無邪気に笑って、
「こんなにかっこいい子相手なら、やっぱりお嫁になりたいかも。」
右手を伸ばしてくるから思わず左手を伸ばすと、そんな俺の手を伊野尾が掬い上げて、
「いつか、俺をお嫁にして下さい。……たくさん、一緒に恋をした後で。」
笑った。
すごく綺麗に。
高3の昼休み、お弁当を食べながらの伊野尾からのプロポーズ。
きっと一生、忘れられない。
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作者名：すみれ | 作成日時：2024年1月6日 1時
