Will you marry me? (yt×in) (ページ16)

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昼休みになって俺がため息をつきながら、
「俺、伊野尾をお嫁にできないかもしれない。」
ふうっとため息をつきながら目の前に座る伊野尾に言えば、
「そうなの？まぁその時は俺がもらうから問題ないけど。」
何でもなさそうに言う伊野尾に、
「違う！そういう事じゃなくて！」
わしっと箸で筑前煮の蓮根をつまんで、
「そんな将来までもう待てないんだよ！一軒家とか、その手前のマンション2LDKとか。それよりも、今、伊野尾とデートしたいんだ！」
大きな声で言って、ひょいっと蓮根を口に入れてもぐもぐして飲み込んでから、
「……伊野尾が好きだから、伊野尾と恋したい。そればっかり考えてる。」
伊野尾の顔を見れずに、俯いて言う。

出会ってすぐにプロポーズしたくせに。
お嫁さんになって下さいって言ったくせに。
いいかげんな自分が嫌になる。
きっと伊野尾も俺を嫌いになるよな。

伊野尾に嫌われるの嫌だなぁとへこんでいると、
「…………そうなんだ。って、ちょっと待って、嬉しくて変になりそうなんだけど。」
意外な言葉が聞こえてきて顔をあげると、真っ赤になってる伊野尾が両手で口を押さえていた。
可愛い。