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伊野尾とデートしてから、自分が少し、いやかなり変だった。
伊野尾の事ばかり考えてしまう。
今、まさに授業中なのに、気が付けば横の席の伊野尾の横顔を見てるし。
昨日の夜だってそうだ。
勉強しなきゃと自分の部屋の机で、だけどぼんやりしていた。
全然集中できない。
前は伊野尾をお嫁にするぞと思っただけで、めちゃくちゃ勉強できたのに。
だけど今は、そんな事考えられない。
伊野尾とまたデートして、今度こそ抱きしめたい、それしか考えられなくて。
きっと恋ってそういう事だよな。
誰よりも側にいたくて、もっと触れ合いたくて。
…指をずっと、絡めていたくて。
「……………。」
夢は、伊野尾をお嫁にもらう事。
だけど俺が今欲しいのは、伊野尾だった。
いつか一緒に、じゃなくて、伊野尾と今、恋がしたかった。
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作者名：すみれ | 作成日時：2024年1月6日 1時
