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「……っ、寒っ!!」
裕翔と食堂を出ると、今年1番の寒気が襲ってきて、持ってきていたオレンジの大きいマフラーを急いで首に巻く。
裕翔の方を見れば寒さで肩をすくめてるけど、端正な横顔は物思いに耽っていた。
伊野尾慧くん、俺は勝手にいのちゃんって呼んでるけど、その子の事を考えてるんだろう。
そっとしておいてあげようと、
「俺、先に教室帰るわ。」
と言って歩き出した。
2年の教室が並ぶ階まで来て少し足を止めた。
1番最初に前を通るクラスに、俺の好きな人がいるから。
万が一でも顔が見れるかもって期待しちゃうんだよな。
まぁ、この寒さじゃ廊下になんかいないだろうけど。
なのに、どうしてだろう。
………いたんだ。
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作者名:すみれ | 作成日時:2023年12月28日 1時