夜空にきらきら、星が降って (ページ3)

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別れの顛末を思い出して、思いっきり痛む胸を押さえていると、
「ごめんごめん、俺、デリカシー無さすぎた。」
大ちゃんが立ち上がって俺の頭を撫でてくれる。
優しいその仕草にほんの少し癒されながら、
「………ありがと………なんかさ、嫌いになったんじゃないけど、でもこのままじゃ上手くいかないと思うって言われたんだ………。」
正直に答える。
すると大ちゃんが俺の頭から手を離してイスに座り直して、
「なんだ。じゃあ復活ありありじゃん〜、心配して損した！」
笑ってまた焼きそばパンをぱくっと食べた。
俺が、
「ありあり？なぜ！？フラれたんだよ？？」
またまたじとっと睨むと、
「だって嫌いになってないって事はまだ好きって事だろ？じゃあ何とかなるって。……ごちそうさま！」
空になったパンの袋をくしゃっと丸めて、くしゃっと笑う大ちゃん。
「そうかなぁ………だってさ、俺の方が好きだったっぽいしなぁ。告白した時とか、イベントの時とか、慧って要所要所しか好きって言ってくれなかったし。」
ぼやく俺に、
「お、噂をすれば伊野尾慧くん。略していのちゃんだ。」
なんて大ちゃんが食堂の入り口の方を見て呑気に言った。

慧！？