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寒さで少し震えていると、やっと�睫擇�友達と一緒に立ち上がるのが見えた。
喋りながら教室の出口に向かってくる。
いよいよだと身構えていると、
「お、有岡、ちょうど良かった。お前の教室までこれ半分持ってくれ。」
たまたま通りかかった年輩の数学の先生が、手に持っていた教材の半分を無理やり俺に押し付けて来た。
何で今！！？？
叫び出したいのを我慢して先生に従う。
教材を無事に教卓に置いて、さようならと挨拶して走った。
走って走って、�睫擇離�ラスの前に着く。
もう誰もいなかった。
「……………。」
これが現実。
縁がない片想いの現実。
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作者名：すみれ | 作成日時：2023年12月28日 1時
