I (1) ページ6
大ちゃんと中島先生が教室を出ていってからは上の空だった。
どうして大ちゃんだったんだろう。
先生が呼ぶのが、どうして俺じゃなかったんだろう。
「伊野尾くん、買い物って何を買うの？」
�睫擇棒爾鬚�けられて、ハッと我に返った。
「……えーと、その、楽譜だけど……。」
ぼんやりしながらも答えると、
「楽譜？何それ。」
怪訝そうな顔をするのに、
「プレゼントしようと思って。」
ますますぼんやりと答える。
中島先生が好きだ。
２年生になって、担任になってからその優しい笑顔に、言葉に、その全部に惹かれた。
クリスマスに楽譜を渡して告白しようと思っている。
恋の曲を弾いてくださいって。
そしてそれは俺の気持ちですと、言おうと思っているのに。
もしかして先生、大ちゃんの事を好きなんじゃと胸が痛くなってると、
「伊野尾くん、はっきり言うね。」
�睫擇�硬い声で言った。
顔を見ると怖い顔してて、何？と思っていると、
「中島先生の事は諦めた方がいい。多分、有岡くんの事が好きだよ。」
さらに硬い声で言われた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみれ(プロフ) - zさん» ありがとうございます！自分なりに一生懸命描けたらと迷いながらも必死なので、zさんの私の描写力が好きだという優しいお言葉、本当に感謝です…。続きも精一杯描きますので読んで頂けたらとても嬉しいです。コメント本当にありがとうございました！ (12月14日 22時) (
レス) @page27 id: c9c573acb4 (このIDを非表示/違反報告)
z(プロフ) - いつも楽しく拝読してます。学生らしく気持ちが揺れてる皆が可愛いし、他作品での大人なTくんの描写が印象的で特に好きだったので、こんなにかわいい学生の表現もなされるんだなぁと思いました。すみれさんの描写力がとっても好きです。更新ゆっくりお待ちしてます！ (12月14日 1時) (レス) @page27 id: 9d63553ef9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すみれ | 作成日時：2023年12月11日 1時
