検索窓
今日:21 hit、昨日:1 hit、合計:5,473 hit

(9) ページ9

少しずつその頃の事を詳しく思い出そうとしていると、
「先輩、俺の下の名前、覚えてます?」
急に聞かれて、えっ、名前?、とほんのすぐ側で現在の有岡と目を合わせると、
「前に一度だけ呼んでくれたから。だから思い出してくれたら、また、してもいいです。」
にこっと、

「……俺にキス、してもいいですよ?」

微笑んで言う有岡は、悪い表情。
俺はどうしたらいいのか迷う。
いや、キスするかどうかじゃなくて。


だって有岡の顔は微笑んでるけど強張っていた。
しかもちょっと肩が震えてるし。
……こういうの、多分つよがりって言うんだよな?
それで、可愛いって言うんだよな?


だから迷ってる。
その肩を、抱きしめてもいいのかどうかを。
すぐ側で有岡の小さな肩を見つめながら、いくら可愛くても男なのにって。


だけど腕は迷うけど、でも指はすぐにでも抱きしめたいらしくて、もう咳き込んでいない有岡の背中を俺はまたそっと撫でていた。

(10)→←(8)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , たかあり , tk×ar
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すみれ | 作成日時:2023年6月17日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。