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俺は訳が分からないと呆然とするけど、咳き込み続ける有岡にハッとなって、
「大丈夫か!?」
席を立って急いで有岡の側まで行って、丸まる背中をさすった。
けほけほしながらも、
「んっ……気管に入っただけです、大丈夫です……っ。」
涙声の有岡に、
「嘘つけ、苦かったんだろ?無理すんな。」
仕方ねぇなぁとさすり続けながらもふつふつと笑いが込み上げてくる。
呑めねぇじゃん、ビール。
すげぇカッコつけてた有岡が可愛くて面白くて、
「素直になれば、俺がもれなくお前の分のビールも呑んでやるけど、どうする?」
遠回しに助けてやろうとすると、けほっ、とひとつ大きく咳き込んでから有岡がすぐ側で俺を見上げて、
「……先輩、のんで?」
涙目でお願いしてきた。
………なんかどきどきすんな、おい!
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作者名:すみれ | 作成日時:2023年6月17日 2時