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中島と見つめ合って、
「同居なら。」
ひと言、言った。
中島が目を見開く。
「………ありがとう、伊野尾。」
その後お礼を言ってふわって優しく笑ってくれる。
中島と一緒に暮らす。
ありえない。
他の人のものになるのを耐えて見てるだけのはずだったのに。
ふわふわしてると、
「よしよし、同居と言う名の同棲を伊野尾と始められるのか。」
またまた冗談言う中島に思わず呆れると、中島がさっき俺の頬を冷やしてくれたハイボールのグラスを自分の頬にぴとっとひっつけた。
よく見ると中島の頬が少し赤い。
じっと見ていると中島が目を細めて、
「お前との同棲に照れてるけど、何か悪い？」
そっけなく言ってきた。
思わず笑ってしまう、嬉しくて。
ううん、悪くないよ。
けどやっぱり間違えてる。
同棲じゃないってば。
………どっちでも俺はお前より照れてるけどな。
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作者名：すみれ | 作成日時：2023年9月8日 1時
