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次の日、月曜日の昼休み、
「明日、父さんが会社休みらしくて、俺も有給とって話しにいくよ。」
会社にある小さな給湯室で2人きりになった時、中島が言った。
「大丈夫?足でまといかもしれないけど、俺も行こうか?」
心配でそう言うと、
「優しいな。けどまずばひとりで頑張ってみるよ。伊野尾が俺にはついてるし。な、ちゅーして?」
目を閉じて唇を近づけてくる中島に、
「だめ!誰かに見られたらどうするんだよ!」
ひそひそと小さな声で断るけど、中島は目を開けない。
俺が給湯室の入り口を見て誰もいないのを確認してから、
「ん……ちゅー。」
目を閉じて中島の唇にちゅっとキスをした。
それからすぐに抱きしめられて、
「可愛い〜、本当に伊野尾がいれば何でも頑張れそう。大丈夫、また明日、夜に電話するから。」
中島が約束してくれた。
いくらでも援護するよと、それにしても会社でちゅー……とめちゃくちゃドキドキしていた。
確かに幸せだったんだ、この時までは。
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作者名:すみれ | 作成日時:2023年9月8日 1時