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その夜、お風呂に入ってから中島のベッドで手を繋いで眠った。
「狭いな、やっぱり。伊野尾、大丈夫？窮屈だろ？」
向かい合って横になる中島に、
「ううん、それよりこんなに近くで、手を繋げて眠れるのが嬉しい。」
中島の匂いに、近くで感じる温度にうとうとしながら言うと、
「そっか。腕枕しようか？」
なんて聞かれて、
「それはだめ。まだ、これで精一杯………中島は知らないけど、俺、本当にお前の事が好きなんだ。だから少しずつ進んで？ゆっくり、ずっと………。」
ほんの少し笑うけど、どうしても眠たくて目を閉じた。
瞼に柔らかな感触。
初めての中島からのおやすみのキスだった。
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作者名：すみれ | 作成日時：2023年9月8日 1時
