第10話 ページ10
次の日。
「今日からお前は、俺と1対1で訓練してもらう。」
『……はい？』
「だーかーら！訓練だって！何？言ってる意味わかんない？」
五条くんは私の訓練を手伝ってくれるとの事だった。
……え、なんで、五条くんなんだ…？
あんなに関わりたくない雰囲気出してたのに、五条くんから訓練に誘うなんて、明日は雪かな。
『あ、ありがとう！よろしくお願いします！！！』
強くなるためのチャンスだ。逃す訳には行かなかった。
「お前さ、呪具とか使ってみたら？」
『おぉ！なるほど！それなら攻撃できそう』
「まぁ、相性とかあるから、とりあえず今日はお前に合う呪具探しってとこかな｣
五条くんは本気で私を強化してくれるみたい。
真剣に向き合ってくれていることがわかる。
…一緒に任務行ってから、何か心境の変化でもあったのだろうか。
『この呪具使いやすいかも！』
「お〜それはそれはお目が高い。特級呪具だね。うん100万するやつ」
『………やめようかな………』
「まあまあ、値段とか気にせず相性で選んだ方が自分のためだよ」
色々使ってみて使いやすかったのは特級呪具と言うやつらしい。
一般家庭の出からすると、その値段は白目を向いて倒れそうなほどのものだった。
「さ、改めて…その呪具で俺に一瞬でも当てたらお前の勝ちでいいよ。今回無限解くから、体に直接当てるんだ。OK？｣
『はい！』
この呪具は長さを自在に変えることが出来る。
それを利用して五条くんに近づく。
「どう動こうとしているか考えが見え見えなんだよ。
もっと考えろ」
気づいたら五条くんは背後に立っていた。
私が呪具を五条くんに届くように伸ばしてものらりくらりと交わされる。
真正面からは絶対に避けられる。予想外の動きをしないと1本取れない。
私は五条くんに向かって呪具を真っ直ぐ伸ばす。
「そんなんじゃ交わしちゃうよ？」
五条くんは呪具を避け、上へ飛んだ。
私は呪具の上を走り、五条くんに直接触れようと手を伸ばした。
「んー、惜しい！まさか呪具の上を走ってくると思わなかったけど、詰めが甘すぎるんだよね〜」
そう言って私は五条くんに腕を掴まれ、五条くんは宙に浮いたまま私に説教をする。
「ま、俺が暇な時は毎日やるから。覚悟してろよ」
ニヤッと笑った五条くんのご尊顔が眩しい。
『うん！ありがとう！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 920人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
今川焼 - とっても面白かったです！更新頑張ってください！！ (3月12日 20時) (
レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
もっちもちもち(プロフ) - 無名さん» うおおおおおおおおおおおおおおおコメント気づかなくて返信遅くなりました😭😭😭私も書いててニヤニヤしてます笑 コメントありがとうございます！凄く嬉しいです☺️💕 (3月9日 1時) (レス) id: f61a96447d (このIDを非表示/違反報告)
無名 - うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、、、とうといぃ、、、(´；ω；`) (2月8日 20時) (レス) @page20 id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
LuNa(プロフ) - もっちもちもちさん» いえいえっ！！！🥰🥰 (10月12日 18時) (レス) id: de0c19e396 (このIDを非表示/違反報告)
もっちもちもち(プロフ) - LuNaさん» うわあああ！！！めちゃくちゃ嬉しいです…😢💕コメント励みになります🥺ありがとうございます！！！ (10月12日 8時) (レス) id: 06c3ab9fe6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もっちもちもち | 作成日時：2023年10月5日 18時
