第21話 ページ21
『あっ、いや、えーと…その…』
「…なんだよ、はっきり言えよ」
私と五条くんは顔を真っ赤にしてお互いにもじもじしている。
それを見る夏油くんと硝子ちゃん。とてもニヤニヤしている。
「もー、2人とも照れてたら話が進まないじゃん。ほら、チケットあげるから、そこからは2人でなんとかするんだよ〜」
「じゃあね2人とも。私達は部屋に戻るよ」
硝子ちゃん達は私たちを見かねて、2人きりにしてくれるようだ。
「チケットって、なんの?」
『あ、えと、遊園地の、なんだけど…
私なんかといっても面白くないだろうし!チケット返そ!ね!』
「いやだ」
『……ん?』
「俺、遊園地行ったことないから、行きたいんだけど、ダメ?」
こいつはとんでもねぇ男だ。
ご自慢の六眼をキラキラ輝かせて私のことを見つめてくる。
「遊園地行ったことない、のもそうだけど
俺は、Aと2人で行きたい」
そ、そ、そんなこと言われたら……
『は、はい…じゃあ、遊園地、行きましょう!』
私が返事を出すと五条くんは嬉しかったのか、口元の緩みが隠しきれず手で覆っていた。
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜めっちゃ可愛いんですけど〜〜〜〜〜〜〜〜
「じゃあさ、この日空いてる?俺任務無いから、Aが空いてたらって感じなんだけど」
『えーっと、その日はね………あ、』
五条くんが提案した日は、私が夜蛾先生に辞めると宣言して、ちょうど1ヶ月後だった。
つまり、私が2級術士の理由が分からなかったら、その日をもって高専を去る。
その日で、みんなとお別れの日だった。
「なんか予定あった?それならAの空いてる日教えてくれれば、傑と任務交代出来ると思う」
『あ、いや!予定確認したらなかったからいけるよ。』
「お、まじ!じゃあその日行こうぜ」
割とすんなり決まった遊園地デートの日。
楽しみ半分、焦りも半分。
私のタイムリミットは、あと二週間。
『うん!楽しみにしてるね!』
五条くんと別れて自室に戻る。
『あと、二週間…か』
今でこそ呪力を扱えるようになって、3級くらいの呪霊なら自力で払える自信はあるが、2級術師に推薦され、受理された時は弱すぎたじゃないか。
今強くなっても、当時何が起こっていたのか分からない。
原因を突き止めたいなら、何をすべき?
『あ、報告書見ればいいじゃん』
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今川焼 - とっても面白かったです!更新頑張ってください!! (3月12日 20時) (レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
もっちもちもち(プロフ) - 無名さん» うおおおおおおおおおおおおおおおコメント気づかなくて返信遅くなりました😭😭😭私も書いててニヤニヤしてます笑 コメントありがとうございます!凄く嬉しいです☺️💕 (3月9日 1時) (レス) id: f61a96447d (このIDを非表示/違反報告)
無名 - うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、、、とうといぃ、、、(´;ω;`) (2月8日 20時) (レス) @page20 id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
LuNa(プロフ) - もっちもちもちさん» いえいえっ!!!🥰🥰 (10月12日 18時) (レス) id: de0c19e396 (このIDを非表示/違反報告)
もっちもちもち(プロフ) - LuNaさん» うわあああ!!!めちゃくちゃ嬉しいです…😢💕コメント励みになります🥺ありがとうございます!!! (10月12日 8時) (レス) id: 06c3ab9fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もっちもちもち | 作成日時:2023年10月5日 18時