第15話 ページ15
「「『おじゃましまーす!!!』」」
「いらっしゃい。軽いものだけど作ってみたから、食べながらやろうか」
夏油くんはなんかオシャレな料理を出してもてなしてくれた。
デキる男すぎる…好きになりそう…
「やめとけって。夏油はクズだ。Aにはもったいない。」
………硝子ちゃんは私の心が読めるのだろうか。
男子二人はポカンとしている。
『げ、夏油くん!おもてなしありがとう!桃鉄やろっか!!!!!!』
この空気を打破したく声量で話題を変える。
「うわ!A俺にボンビー擦り付けんなよ!!!!!!」
『いつも特訓付き合ってくれてありがとうのお礼です♡』
「恩を仇で返すタイプなんだな…?ならば…」
『いだい!!!!!いでででで!!やめて!やーめーで!!!!!!!』
「もう二度と俺にボンビー擦り付けなければやめてやるよ」
『もうなすりつけません!!!ごめんなさい!!!!!!』
「…嘘っぽいな。」
『いだあああああい!!!!』
私は五条くんに絞め技をきめられている。
涙目になって解放を願っているのに全く解放してくれない。
「悟…。もうやめてあげたらどうだい?」
「やだね。俺が勝つんだ。そんなボンビー擦り付けてくるやつはこうなるんだよ」
『…五条くん大人気ないね』
五条くんの絞め技が少し緩んできて余裕が出来て小言を言ったらまた絞められた。
『ねえ!!!まじでいったいんだけど!!!!!!私女の子!!!!!!』
「関係ねーよバーカ」
痛いことは確かだけど、でも私が本気で苦しんでいる時は少し力を緩めてくれる。
五条くんは意地悪だけど、でも根はすごく優しいんだろうな、なんて思うと少しキュンとする。
結局私は五条くんとボンビーの擦り付け合いを何度も行い、1位が硝子ちゃん、2位は夏油くん、3位が私で最下位は五条くんだった。
余程悔しかったのか絞め技にも力が入る。
というか、五条くんにずっと絞め技されながら桃鉄やってたんだな。
五条くんと、この桃鉄でかなり仲良くなれた気がする。
言い合える関係になれたのが、すごく嬉しい。
気づいたらもう朝日が照らすような時間になっていた。
「私部屋戻って少し寝てから学校行くわ〜おやすみ〜」
硝子ちゃんはそう言ってすぐ部屋に戻った。
『あ、じゃあ私も…』
私がそう言いかけたら
「ちょっと、こっちこい」
五条くんに手を引かれて夏油くんの部屋を出た。
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今川焼 - とっても面白かったです!更新頑張ってください!! (3月12日 20時) (レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
もっちもちもち(プロフ) - 無名さん» うおおおおおおおおおおおおおおおコメント気づかなくて返信遅くなりました😭😭😭私も書いててニヤニヤしてます笑 コメントありがとうございます!凄く嬉しいです☺️💕 (3月9日 1時) (レス) id: f61a96447d (このIDを非表示/違反報告)
無名 - うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、、、とうといぃ、、、(´;ω;`) (2月8日 20時) (レス) @page20 id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
LuNa(プロフ) - もっちもちもちさん» いえいえっ!!!🥰🥰 (10月12日 18時) (レス) id: de0c19e396 (このIDを非表示/違反報告)
もっちもちもち(プロフ) - LuNaさん» うわあああ!!!めちゃくちゃ嬉しいです…😢💕コメント励みになります🥺ありがとうございます!!! (10月12日 8時) (レス) id: 06c3ab9fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もっちもちもち | 作成日時:2023年10月5日 18時