謎の少女は強欲組に拾われましたpart３

＃９８ ページ41

吊戯「ん゛っ…く、は…っ」

真昼「御国さん！！待っ…やりすぎです！！」

修平「御国先輩！」

御国は息をして喋り出した。

御国「………さあ…吊戯さん、あんたの意識がトぶのが早いかか、観念して魔法を解くのが早いか…好きなほうに選びなよ」

修平「御国先輩！何を考えて…っ」

『ふふっ、いいじゃないの…』

真昼「Aさん！なに言ってんですか！？」

『このまま続いてあいつが死ねば喜ぶ人も多いでしょ？』

真昼「だからって！」

『私はね、クロちゃんに着いてる汚い魔法を解いてあげたいのよ…だから、あいつが魔法をとかない限り御国はやめないよ？』

真昼「……！！」

Aがそう言うと吊戯はぶらんと力なく腕をぶら下げた。
…するとクロは吊戯の首に着いていた紐を切った。

吊戯「ごほっ！げほっ！かはっ！はぁっ…」

御国「…何かな？その枷を外して外してあげようとしたのに」

クロ「別に…頼んでねー。なんんつーか…Ｃ３側が吸血鬼(オレら)を自由にさせたくねーのはわかるし…でも、今回はそれに力で対抗する気はねーんだ…今までと変わんねーから…な」

真昼「…クロ」

修平「…吊戯さん！！何をしてるんですか！“怠惰”の吸血鬼を拘束してください！」

クロ「！？」

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