体温／kwmr ページ10
-kwmr side-
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
間延びした呼び鈴の音が遠くに聞こえる
どうせ宅配便か何かだろ
宅配のお兄さんには悪いが後日届けてもらおう
そう思い、布団に更に深く潜り込む
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
居留守を決め込んだものの、一向に鳴り止む気配が無い呼び鈴に嫌気がさす
…っ、頭に響くんだよ
そう呟いている間にも呼び鈴は鳴り続けている
1回起き上がってでも出た方が楽になりそうな気がして、重たい身体を起こす
ゆらゆらと揺れる視界に気持ち悪くなりながらもなんとか玄関へ辿り着く
ドアを開けるとそこにはAの姿が
『あ、拓哉』
「帰って」
慌ててドアを閉める
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ
『開けてよー、折角お見舞いに来たのにさー』
ドア越しでもこの聞こえ様だ
このまま放置しても良いのだが、それでは近所迷惑になりかねない
「静かにして、周りの人に迷惑でしょう」
『あ、ごめんなさい…』
「いいから、早く入って」
そう促すと大人しく部屋の奥へ進んでいった
「僕は大丈夫だから、直ぐに帰ってね」
キッチンに立つAに声をかける
『体調悪いなら言ってよねー、看病くらいなら私だって出来るよ』
あー、駄目だ。
会話が全く成り立ってない
無視することにして寝室へ向かう
＿＿やー？…たくやー
遠くで僕を呼ぶ声がする、気がする
頬に冷たい何かが触れる
火照っている身体には程良く、心地好い
離れていこうとするそれを引き留めて自分の頬に戻す
「…っ、もうちょっとこのままが良い」
＿＿＿唇に柔らかい感触
薄らと目を開くとそこには赤面したAの顔
生憎僕はこんな事をされても耐えられる紳士的な理性なんて持ち合わせていない
頬から離れたものの行き場を失っている腕をぐっと引き細い腰を抱き寄せ、上半身を起こして軽い口付けをする
戸惑っているAをそのままベッドに乗せ、押し倒すと潤んだ瞳には色情を抱いた自分の顔が映っていて
自分でもこんな表情をすることがあるのかと驚く
まぁ、こいつだからなんだろうけど
そんなの絶対に言ってやらない
刹那、ふっと力が抜けてそのままAの上に倒れ込む
『たくやっ、大丈夫？』
「けほっ､､､んー……大丈夫じゃないかも」
『無理しようとするからだよ』
全くもって図星だ
でも言われっぱなしじゃなんだか悔しい
「次は覚悟しといてね」
そう言って微笑んでやるとまた赤面しながらも見つめてくるから僕は優しいキスを落とす
続く
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澄恋(プロフ) - かなとさん» すみません、全然気づきませんでした…恐らくフラグ外せたと思うのですが、これで大丈夫でしたでしょうか？ (2019年6月13日 19時) (
レス) id: 56148b7980 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月10日 21時) (レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澄恋 | 作成日時：2019年6月10日 21時
