ネットの海には氷の少女【ヒロアカ】2 (ページ5)

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55 ねぇ、校長先生ページ5

｢……やっぱりそっちからしたらこの状況は都合が悪いですか？｣

話が違う、と問い詰めるような言い方でわざと意地悪に聞いてみれば相手は表情を一切変えず返答してきた

｢君たちヒーロー科生徒も、卒業した先にあるヒーロー活動も、常に危険と死が付きまとう

これでは死んでしまう、またはこれ以上どうにもならないという限界が来た時、多くの人間はそれに関わる隠し事のボロが出る物さ｣

｢…それが理由ですか？｣

長々と話しているが、結論お前はボロが出るだろうから最初から隠すなって話しだと思う

まぁ分からなくもない理由だけど、正直私はヒーローになるつもりもないし、なんなら仮に3年間過ぎてもオールマイトを殺すことが出来なかったとしても、
私はあくまでAFOや死柄木弔に雇われている限り
続けていくだけだから、ボロが出そうになるほど無理することは間違いなく無い

｢それだけじゃない。体育祭で揺黒Aとして君が全国、全世界に認知されてしまえば君はこの先ヒーローをやめない限り永遠に轟Aには戻れなくなり、偽物の揺黒Aでしか居られなくなってしまうんだ｣

…たしかにそれは一理ある

はっきり言って毎日髪の根元がプリンになってないか、カラコンがずれてないか、前髪で顔や表情が上手く隠せてるか、化粧が少しでも崩れてないか、声が男かを随一一瞬の気の緩みも見せずに確認し続けるのかなり心身ともに疲労が募る