ネットの海には氷の少女【ヒロアカ】2 (ページ27)

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77 なんかもう散々ページ27

｢ちょっとまってなんて言った｣

[イッタジャン、カッテホシイッテ]

｢……えぇ〜｣

なんでこの流れで行けると思ったんだろう

私この蛇人語離すのだいぶビビってるからもう関わりたくないレベルなのだけど

｢なんでヘビなの、どうせペット飼うなら犬とか猫がいい｣

[イイジャナイヘビデモ、使イ魔ヨ]

｢使い魔？｣

なんで使い魔なんだろう、人語話せてもわたしは某耳くそ味のお菓子が存在する世界の魔法学校に行くつもりはないぞ？

疑問に思い質問を投げかければ何を言っているんだこいつは、という顔で返答してきた

[ダッテアナタ魔女デショ？]

と、さも当たり前かのように言ってきた

…たしかに私の“個性”はそれに近しいものである。

だが残念ながら魔女ではないつもりなのだが

[魔女ノ魂ガミエル、氷雪ノ魔女ガ寄越シタチカラノ魂ヨ]
なんて言いながら私の体全体を舐め回すように巻きついてくる

その後は散々だった

もちろん最初即答で断ったが、主がいなくては死んでしまうだの、この森は木が枯れてきて食料が減ってるだの、あなたとは運命性を感じるだの

まぁ私も運命とまでは言わずとも、色が着いて見えることに関してなにかしら遺伝子や個性に通ずる関わりが見えていないだけであるのかもしれないとは思っているが、今はそれは置いておこうと思う

自身の生死を担保にどんどん詰め寄ってくるからこちらも罪悪感に濡れてしまい

結局は｢次の主さんが見つかったら出てけよ｣と言い自らポケットの中に入れてあげてマリオネットさんの事務所に連れて帰ってしまった

｢…ポケットから出たら窓から外に放り出すから下手なことしないでね｣

[アリガトウ、イエニツクマデオトナシクスルワ]

唯一の救いといえば手元に収まってしまえば案外聞き分けが良かったことくらいだと思う