73 職場体験先 ページ23
「そういえば、飯田はどこのヒーロー事務所にいくの？指名結構来てたよね」
「ああ、俺は“保須市”のノーマルヒーローマニュアルさんの事務所だ」
「…保須市」
驚いた、まさかこんな近くにいま脳内の話題の支柱にあった保須が出てくるなんて
「…ねぇ飯田、この受け入れ可能な事務所の中に保須市の事務所ってあったりする？いま飯田から聞いて思い出したんだけどその辺親戚が住んでんだよ」
「そうなのか、俺の知識だけでは正確な情報は伝えられないだろうがそれでもいいのかい？」
「全然いいよ、寧ろ本当に助かった」
理由を追伸してお願いしてみれば飯田の探した中からは2件保須の事務所が見つかった
片方は特に当たり障りなく男性経営者でサイドキック2人の少数精鋭的
もう片方も突飛したとこはなく女性経営者のサイドキック3人に対し事務員や後処理半などが5人以上でバックを固めるタイプ
2つ目の事務所は男女ともに同じくらいの人数がいることが分かったのでそちらに決めた
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職場体験にて
私が選んだ女性が代表取締役兼所長のヒーローさんがやってる事務所は、
現場の後始末班やその他細々とした事務や雑用なんかをする班など、
さらになんと普通にその所長さんが「責任は私が取るよー」「飲み会は会社の経費から出します！」なんて言ったりエトセトラ
とにかく前線に出る人間は最小限、代わりにこれほどに分厚くバックが付いてるのを良いことに、基本かな〜り自由で好き勝手やっている場所だった
もちろんいい意味で、ということなのだがヒーロー事務所と呼ぶ限り仕事ではあるためもっときびしく取り締まる箇所が多いと思っていた
「あ、“マリオネット”さ〜ん友達が近くにいるっぽいんで出歩いて来ていいですか？」
「もう定時は過ぎてるから就寝時間までに帰ってくれば好きにしていいよ。8時より遅く帰るならご飯用に昨日渡したお金使って構わないから、晩ご飯は外でよろしく」
「了解です、ありがとうございます！」
現在職場体験3日目
そのためステインとの対面において死柄木弔のアジトへ向かう時もなんら弊害なく外に出る事が出来た
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作者名：すみれ | 作成日時：2022年9月3日 21時
