ネットの海には氷の少女【ヒロアカ】2 (ページ20)

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70 しんいんせーページ20

｢『おそらく心因性のものですね』だってさ｣

「そーかよ1ミリも興味ねぇ」

病院帰り、わたしが借りたアパートは駅こそ歩いて30分の距離だったが、駅はかなり大きく眼科歯科耳鼻科などの病院他、ショッピングモールなども併設された駅の周りだけ超都会な市だった

『んじゃ帰って早速持ち物に色別シールを』
と思い帰宅するためのバスに乗ろうとバス停の方向に足を向けようとしたが、爆豪に腕を掴まれて連れていかれたのは反対のショッピングモールの方向

道わかんないの？と聞いたらちゃんとこっちに用があんだわくそが！とキレられてしまった

エスカレーターを使いつつ到着した場所はシール売場

「赤はレッドでR、青はブルーでB、黄はイエローでＹ、頭文字だけ貼りゃバカ正直に赤青書くよりかダサくなんねぇだろ」

信じられないほどに驚いた

彼は病院にいく心配だけでなくこちらの持ち物にまで気を使ってくれていたなんて

「…爆豪いい人」

「ハッ、今更かよ」

素でほとんど他人を褒めないわたしがこんな大して数日前まで仲良くないどころか話したことすらないような相手におもわず「いい人」なんて零してしまったのは、きっと気の迷いなどではないのだろう

自分を轟Aとして扱ってくれている数少ない人間が、こんなにも慈悲深く接してきていることに私はいまとても情を持ってしまった

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「学生時代に付けたヒーロー名が、世間に認知されてそのままプロ名になる人多いからね｣

休み明け、そう言い教室に入ってきたミッドナイト先生指導により、我々ヒーロー科1年生はヒーローネームを決めることになった

みんなほとんどの生徒がむかしからヒーローに憧れていた人間ばかりで、幼い頃に1度はヒーローネームを考えたことがあると話していた

私はヒーローに対してはそこまで大きな憧れは無かったためそんなこと考えたこともない

他の生徒は1度考えたことがあるならそれなりの完成度の高いものが来るのだろうとおもい発表を聞いていたらまあおどろいた

『i can't stop twinkling_キラキラが止められないよ☆』

だの

『エイリアンクイーン！』

だの

信じられないくらい大喜利のような名前が出てきて、あまりの不意打ちに思わず吹き出しそうになった

しかもミソは本人たちが真剣なところ