ネットの海には氷の少女【ヒロアカ】2 (ページ1)

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51 その音は脳裏を焼くのページ1

｢もうすぐ中央広場だ｣

｢やっとかぁ………って、あれ…なに？｣

｢……え、？｣

中央広場までだいぶ距離が近くなり人の位置や背丈が見えるくらいまで近ずいた時、それは私たちの目に入った

脳みそ剥き出しに異形型個性でも類稀なるレベル人外的な顔と体格に背丈や声

まさに怪物

『複数個性を埋め込んであり、弔や僕達の言うことだけを聞くように作られた』

『こいつは元人間だ、複数個性投与で体が耐えられなかったからこのみためになっちまった』

たしか、名前は脳無

基本人語は話せず特定の人間の命令のみ聞くことが出来るよう作られた改造人間

主に再生や超パワーなどの攻撃と治癒の掛け合わせたものがほとんど

と、AFOは言っていた気がする

｢っあ！揺黒さんあれ…！｣

｢え、なにおじ……ろ｣

私はいま咄嗟に尾白の呼び掛けに反応した

きっとそれがいけなかったんだ

｢ぐぁぁ…！｣

グシャッ…と骨を潰すような音が聞こえた

相澤先生の体から、その音が聞こえた

『＿＿＿＿さん！＿＿よ！』

バキッとまた骨が折れるような音が先生の体から聞こえる

『や_て___い！まだ____すよ！』

ドゴッと何度目か、また骨がぶつけられるような音がする

『＿＿＿＿＿＿＿＿＿お父さん！やめて！』

その音で脳裏に思い出されるのは、齢5つ程度の記憶

…何で私、この潜入捜査OKしちゃったんだろう

｢あぁ…！｣

オールマイトを殺す、その目的の過程としては暴力も必要なはずだった

『邪魔をするな！』

私、暴力苦手なのに

｢はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…｣

｢…揺黒さん、もしかして体調悪い？｣

自分の呼吸が荒々しく、それでいてまともになっていない事がわかる

尾白の声が遠くから聞こえる気がするけど、正直ぜんぜん耳に入らないから何を言ってるのかが分からない

｢揺黒さん…揺黒さん…！｣

次第に荒くなる呼吸のせいで私はしゃがませていたからだを横に倒した