緑谷くんの双子ちゃん【ヒロアカ】《5》 (ページ48)

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239 プリュームの失敗ページ48

彼、鷹見さんに比べれば私はまだまだノロマであるし、蝶を飛ばして素早く困っているお婆さんや銀行強盗をマルチタスクに対応することはまだ慣れないし、たくさんは出来ない

「ありがとうございます、でもまだまだです」

「うん、このインターンでもっと成長するんだよね！」

「はい、あとAでいいですよ。緑谷だとお兄ちゃんと被るので」

「OKAさん！」

ニコニコしながら話す先輩は本当に、隣を歩いているはずなのに先輩って感じがして、頼りになるしかっこいい

「そういえば、ヒーロー名聞いてなかったよね
俺も2人も」

「あ、っと…確かに、デクです！｣

「忘れてました…プリュームです｣

自身の名前を名乗れば先輩は私とお兄ちゃん各々の名前に一瞬素っ頓狂な顔になった

「デク…？木偶…？いいのそれ」

「いいんです！」

「Aさんの方の、ぷりゅーむ？って言うのはどういう意味？かっこいいんだけどね！」

「フランス語で羽、って意味らしくて直感で付けちゃったんですけど、後でもっかい調べたら英語だと羽毛っていう意味らしいです。ちょっとやらかしました」

「ははは！いいねいいね！」

私はフランス語で、パピヨンとかもいいかと思ったけども、もう少し捻り…というか特別な感じが欲しくてフランス語という括りでプリュームとつけた

だが、後に英語の意味を調べれば検索のヒット欄にでてくる言葉は｢羽毛」

だいたいの人間はカタカナを見た時英語に訳す人間が多いはずなので、完全に見落としていたと気づいた日はかなり落ち込んだ

「俺はルミリオン、全てとまでは行かないが、100万、オールではなくミリオンを救う人間になれるようにルミリオンと命名した

コスチュームを纏って街に出れば、俺たちはヒーローだ
油断はするなよデクくん、プリュームさん」

「「はい、ルミリオン」」

先輩の自身の名前とヒーローとしての目標を掛け合わせた名前にも、そのネーミングセンスにも驚かされた

「きゃ！」

引き続きパトロールをしていると、私の前を歩いていたお兄ちゃんの足に、細い道から飛び出してきた女の子がぶつかってしまった