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235 私の実技はなし ページ43

「失礼します!」

「おわりました?最後にすごい音立ててましたけど…」

「お兄ちゃん!」


部屋に入ってすぐ見えたのは、床に膝を着いているお兄ちゃん

そしてその周囲にあるたくさんの紙やらカバンの中身やら

最後に壁中に、オールマイトのポスターを避けて付けられた足跡




「彼は採用だミリオ」



「やったぁ!」



サー・ナイトアイが端的にお兄ちゃんの採用を告げてきた

印鑑はお兄ちゃん曰くどうやら取れなかったらしいが、どうやらお兄ちゃんの何かが彼に響いたらしい

サー・ナイトアイはあれだけ発破かけておいて採用の道として言い訳は残していたらしい

いや、残した言い訳というか、おそらく今考えたであろう言い訳というか




「緑谷くんやったね!」

「よかったよお兄ちゃん」

「貴様が来ると聞いた時点で採用は決定していた」





悪態を着きつつも契約書をヒラヒラさせながらお兄ちゃんの手のひらにハンコを落とした

お兄ちゃんは意を決したように判を契約書に押す


「よろしくお願いします!」


決意の固まりが見える凛々しい顔だった



「…さて、次はそこの貴様…だが。」

「…あ、私ですか」

お兄ちゃんの契約が終わるとならば、次に矛先が向くのは私だ

サー・ナイトアイに返事をすれば、先程とは違いまた信じられないくらい愛想の悪い顔に戻っていた

この人、私のこと気に入らないんだ絶対



「…貴様はなんのためにここに来た」

「…インターン契約をもぎ取るためです」

「ちがう、そこの彼が言ったように、強くなるため、認めてもらうためなどだ、そんなことも分からないのか」


私が的はずれな答えを言えば強く責め立てるように訂正してくる


この人、私の契約はしないつもりだ


「…新しくスキルを身につけるため」


私は今内心サー・ナイトアイに対し酷く悪態を着いているが、私自身ここに来たのはミリオ先輩の勧誘によるもので、意味など深いものは無い

「それはそこの彼と同じだ、この滞りない私の事務所に何人もお荷物はいらない」


またトゲのある言い方をする

でも確かに自身が気に入ること以外でわざわざ不要なものを持ち物に入れる必要が無いのと原理としては同じ

気持ちはわかる


「…それは、反論の余地がありません」

「では契約はなしだ、お引き取り願おう」


ズバッと言われてしまった


「サー、緑谷さんも凄いんだよ。」

「そこの彼と同等なのであれば君は必要ない」

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設定タグ:ヒロアカ , 緑谷出久 , ホークス   
作品ジャンル:アニメ
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もずくっち - おもしろいです!!毎回楽しみに待ってます!! 頑張ってください (2022年10月4日 20時) (レス) @page41 id: ff189cf6af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すみれ | 作成日時:2022年8月22日 0時

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