緑谷くんの双子ちゃん【ヒロアカ】《5》 (ページ42)

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234 1度は落ちたページ42

「…ミリオくん、あんな実技面接やってたっけ」

「俺はサーからの指名だったので、やってないですよね」

「気に入られてんだよね〜全くもう」

「たっはー」

「あたしゃうらやまですようらやま！」

「だっは〜」

先輩は体育祭かなにかの指名だったようで、まぁ招いた側があんな横暴なこと出来ないので実技面接などは特になかったようだ

「しかし緑谷くんマズイよね、こいつはお先ダークネスだぞ｣

そう、その通りなのだ

お兄ちゃんはオタクのためオールマイト以外にもヒーローは沢山知ってるし、一番好きなオールマイトのサイドキックだった人間であればもちろん知識は人並み以上

だから私にも電車の中で教えてくれた

『サー・ナイトアイは触れた対象の人間の未来を見ることが出来る、つまり予知の個性なんだ！』

…お兄ちゃんのオールマイト顔芸に文句つけてた時、触ってたんだよなぁ、顔

「緑谷さんはどう思う？」

「…お兄ちゃんの顔に触れてたし、サー・ナイトアイの個性を考えれば事務所内で戦えってのはもう結果が出てるようなもんです

それでも戦うよう言ってるのは、ズッタズタに心を折って帰らせるためか

はたまた別の物事を見ようとしてるのか

…何とかなるんじゃないですかね、お兄ちゃん肝心なとこは頭冴えるし運もいいので｣

「頭も回るし信頼も超高いんだよね！」

思ったことをそのまま伝えれば、呆気からんとした顔になったあといつもの明るい顔に戻って先輩は私の背中をバシバシし始めた

力強いなこの人、ムキムキだもんな

「Aちゃんも指名ではないから、あの子が終わったらやるのかな、1対1」

「触られてなきゃなんとかなる感じあったりしますかね？」

「いやぁぁ〜サーは強いからなぁ」

「ですよね…今日限りの仲にはしたくないのですが、それが定理になってしまうかもしれない」

「縁起悪いんだよね！」

バブルガールさんから見てもやはりサー・ナイトアイはかなりの実力を持っている様で、お兄ちゃんと違い予知されなかったとしても勝てるかどうか…らしい

「ドタキャンまでして別の事務所行きますなんて言っちゃったのに…これじゃあ顔向け出来ない」

「ホークスさんのことなんだよね」

「ホークス……ホークス?!うちの事務所より倍率も高いとこじゃない!!

そういえば、体育祭でも目立ってたし職場体験の時期に1人だけインターン契約でホークス事務所に新しいサイドキックってニュースで言ってた…

うわうらやまァ！」