緑谷くんの双子ちゃん【ヒロアカ】《5》 (ページ40)

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232 こんなシワはないページ40

「オールマイトを…バカにしているのか？」

ただ、お兄ちゃんの賭けは少々道を逸れてしまったらしく、サー・ナイトアイの心にはイマイチ響かなかったらしい

ただ私は今そっちより先程見つけた部屋の中1面そこら中に貼ってある、オールマイトのタペストリーや等身大パネル、世界オールマイト全集やポスターに目がいって仕方がない

多分この人もオールマイトオタクだとしたら、所謂同担拒否とかじゃない限り大丈夫そうかな？と思ったんだけど。

あれかな、ガチオタってやつ

「…貴様、その顔はなんだ？なんのつもりだ…

私をオールマイト元サイドキックと知っての狼藉か？

…オールマイトにこんなシワは、ない｣

…やっぱり、怒ってるのはガチオタだからか

お兄ちゃんがすごい他人に寛容なタイプのオタクだったから忘れてたけど、世の中のオタクには少なからず他人に気を遣う余裕が無いほどに愛が重いタイプのオタクもいるんだよね

サー・ナイトアイは怒ってないことに一安心したものの、シワがないて言ってから説明し始めた

その様子のおかしさにお兄ちゃんもこの人がオールマイトのオタク…お兄ちゃん流に言えば、重度のファン、であることに気がついた様だ

「非常に不愉快だ、お引き取り願おう」

「ビネガースサイド事件、ご存知ないですか？」

相手がオールマイトオタクだと分かったお兄ちゃんは、自身も今度はオールマイトオタクとしての知識で対抗するため、私は全く聞いた事ないような事件の名を上げてきた

コアなファン同士で仲が深まるのを狙う感じ…なのかな？

事件の概要を話し始めたけど全く分からない。後好きなセリフとかそんなちっちゃい事件にあるの

「お肌10歳若返ったよ」

「それです！」

もなんだか確かに、お兄ちゃんが気に入ってるらしきそのセリフはオールマイトが言いそうだなって容易に想像出来る

「貴様…試したのか？」

なんだかもう、空気が和やかになってしまった

これはしばらく続きそうなので、私は先輩と一緒に立って機械に拘束されてた青い肌の女性の拘束具を解いてあげた

「ありがとう…あなた名前は？」

だいぶ疲れ切った様子だが話は出来るようだ

「初めまして、インターン契約のお願いに来ました。雄英高校1年A組の緑谷Aです」

「…おっけぇ…ミリオくんAちゃん……あの子、なに？｣

「コウハイですよね」

「双子の兄です」

「全然にてなぃ…」