緑谷くんの双子ちゃん【ヒロアカ】《5》 (ページ37)

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229 好きそうとかいう理由ページ37

「サーナイトアイが好きそう…とは」

「いやー特に理由はないんだよね！つまり直感なんだよね！」

「は、はぁ…」

昼休み、無事に仮眠室でお兄ちゃんと先輩と合流出来たので流れるようにインターンの勧誘が始まったのだが、
なぜ目をつけたのかという理由を聞いた時私の顔は仮免試験でツートップが落ちた時同様なほどものすごく引いた顔になったと思う。

“サー・ナイトアイが好きそう、あと直感”

…このひと、頭使う個性の人だと思ってたけど案外バ…考えを放棄する気質などがある人なのかもしれない

「ていうのは半分冗談、戦いが始まってから自分が倒されるまでの約30秒近い時間俺を見ただけであそこまで推測できた人は実は過去にほとんど居ないんだよね！」

「ああ、よかったですマシな理由があって」

思わず先輩に対してはかなり失礼な言い方をしてしまった

でも本当によかった、直感で連れてこられたとか人に言えない

「てことで、サーの元でインターンを受けて欲しいんだよね！」

「あー、その事なんですけど実は＿＿＿＿」

私はもう先約に近しいものがある

「え、ホークス?!」

そう、昨日私はホークスにインターンを要請している

ここで被ると所謂ダブルブッキングだ

「職場体験でホークスのとこに行くなんて、すごいんだよねきみ！」

「は、はぁ…ともかく、そんな感じで実はインターンのお願いはもうしていまして…」

「そっかぁ、僕とインターン行けるの楽しみにしてたけど、仕方ないね」

事実を伝えれば、お兄ちゃんは悲しそうな顔になってしまった

何とも言い難い顔ではあるが、文字に起こそうとしてわかるレベルとして考えると、捨てられた子犬みたいな顔だ

「でも…利用するような事を行ってしまえば、私ホークスさんに対してはかなり融通が効きます。ここでお断りするのはどうしてもチャンスを逃したようで踏み切れないんです」

「なるほどだね……じゃあ明日また聞くから、その時教えてよ。」

「わざわざお時間頂くことになってしまいすみません、ありがとうございます」

私は鷹見さんにはかなり特別扱いしてもらってる人だと思う。
それを利用するのはすごく鷹見さんの気持ちまで利用するのと同じだからダメなのは分かってるんだけどどうしても差し伸べられた新しい可能性を無下にもしたくない

その後は予鈴が鳴るまで雑談した後教室に戻った

お兄ちゃんはキラキラした目で見てくれてるからいくらか気持ちマシになったよ