緑谷くんの双子ちゃん【ヒロアカ】《5》 (ページ26)

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218 背中取られるページ26

自販機に寄ってひとしへの差し入れを買った後に寮一帯区画の入口の方へ向かう

だいたい居れば人の顔が見えるくらいの距離まで近ずいたとき、既にひとしは通学カバンと制服でおそらく帰りであろう服を身にまとってそこに立っていた

｢久しぶりだな｣

数ヶ月前と仕草や声は特に変わりなく、声を掛ける時1呼吸置くのも以前休日に5人であっていた時と同じだった

｢うん、久しぶりひとし｣

彼と十分目が合う距離まで脚を運び少々はしったので1度呼吸を整える

そのあと積もる話もあるから、ということで道の途中にバラけて置かれているベンチに腰かけて話すことになった

｢それで、話したいことってなに？彼女？｣

｢いねぇし作る気もねぇよ……最近さ、俺相澤先生に鍛えてもらってんだ｣

｢え、なにそれすごいね｣

ひとしが切り出した話は初っ端から爆弾を仕掛けてきた

イレイザーヘッドは私も憧れているもの
そんな人に稽古を付けてもらえるなんてお兄ちゃんがオールマイトに鍛えてもらってるのと同じようなことって意味だよね

羨ましい、それオタクとかの話で言ったらオキニっていうんだよ

｢でもなんで相澤先生？そもそも鍛えてもらっ貰っているとは…？｣

｢俺、さ…ヒーロー科に行けるかもしれねぇ、というか次あるちょっと大きな試験をクリアすればほぼ確実に、来年には転入出来るかもしれない｣

｢……ほ、ほんと…？｣

｢ああ、体育祭で見初めて貰えてからどんどん強くなってる、ほら俺体育祭までと比べたら結構ごつくなっただろ？｣

どんどんひとしの口から出されていく爆弾発言に頭が追いつかずまともな返しはほとんど出来ていないが、
最後に言われた質問の通りひとしの喉や半袖から見える腕などを見れば確かにそれは筋肉が乗った腕であった

お兄ちゃんやオールマイト、勝己など私の知る人にくらべたらまだ薄いが、女子で肉体派でも肉弾戦が主軸ではない私と比べればかなり厚みのある腕だった