緑谷くんの双子ちゃん【ヒロアカ】《5》 (ページ24)

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216 お掃除手伝うページ24

一瞬勝己の言葉に気を取られて、扉のしまった音がした瞬間お兄ちゃんはハッとしたような顔であわあわしはじめた

｢ど、どうしよう…僕まだAに傷つけられたことなんて人生で1度もない｣

｢人生ではもう傷つけられてても忘れてるだけだと思うよ。でも、きっと一緒長くいるんだからいつか傷つくことはあるよ。
私が傷つけてしまったと思ったらその時はおあいこだね、ってちゃんと言うから。｣

焦らなくて大丈夫、てお兄ちゃんに言ったら、ちょっとモヤモヤしてそうだけど安心したようにホッと息を吐いたあと、じゃあ僕も寝るねと部屋から出ていった

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｢お兄ちゃん、その左側の窓の端っこまだ汚れが残ってるから雑巾やっといて｣

｢うん、わかった！｣

｢勝己も終わったなら協力するか次の作業にすすんで、3人しか居ないんだから料理出来る勝己がお昼ご飯作る係だと思うの｣

｢んでAのだけじゃなくてデクのも作らなきゃならねぇんだボケカスが｣

お兄ちゃんは洗面台の方から濡れ雑巾を持ってきて、勝己はグチグチ良いつつも腕まくりをしながら台所の方に向かっていった

時刻はあと5分で12時

昨晩喧嘩した……正確に言うと喧嘩したのはお兄ちゃんと勝己だけだが、一緒に外に出た私も謹慎になったため、時間も有り余っているのでお兄ちゃん達にの掃除を手伝っている

大きな窓が幾つもある寮は信じられないくらい掃除が大変だったが、共有スペースの１階だけな上3人でやったため、ギリギリ午前中には窓拭きや床掃除などは終えられた

あとはほかのみんなが帰ってきた時に溜まってるゴミを出してもらうだけだ

｢おい、Aデク、さっさと席ついて食えや！｣

｢ありがとう勝己｣

｢あ、ありがとうかっちゃん｣

何事も器用にこなす勝己なので、頼んでから20分ほどでご飯が出来てしまった

さすがだなぁと中学のころから見てきた事だったがやはり何度見ても関心する

わたしはヤキトリ屋さんでバイトしてるからヤキトリとお酒のおつまみ以外作れないよ

尊敬する

｢いただきます｣

｢いただきます！｣

手を合わせてから口に入れれば広がる卵とチキンライスの味

卵はふわふわ、チキンライスは程よいしょっぱさ

オムライス、完敗です