緑谷くんの双子ちゃん【ヒロアカ】《5》 (ページ3)

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その次の日、早く起きれたからみんなと一緒に朝ごはんを食べていたが勝己とお兄ちゃんにはおはようを言えなかった

なんだか元気も出なくて響香ちゃんや他のクラスメイトに話しかけられても空返事しか出来なくて心配させてしまった

「はぁ…」

そして今は朝9時

私のメンタルは今、限りなくマイナスに近しい状態だと思う

『おはようA』

『んぇ…きょおかちゃん…おやすみ』

『ねんなばか』

『今日の朝ごはんの当番はウチだったんよ！
Aちゃんどう？おいしい?!』

『…うん、このほそいやつ』

『きんぴらごぼうのことほそいやつ言う人初めて会ったようち』

『んじゃ行ってくるぜ〜！』

『行ってらっしゃい…えと、せろくん』

『おれ切島だぜ?!』

普段はしないような致命的なミスを他者に向けて侵してしまい、朝6時から8時までのたった2時間にてクラスメイトほぼ全員に｢今日どうした？｣｢大丈夫？まだ体調悪い？｣とただならぬ心配をかけてしまった

疲れたら頭がバカになる人間とはこの事か…とここ数日で痛感した事を思い浮かべる

うっかり壁に向かって歩いていき前を見ていたにもかかわらず衝突したり

アイスを食べようとして袋から取り出した時間違えて袋のゴミを手に持って取り出したアイスをゴミ箱に投げたり

洗顔用のクリームで歯をみがいて口の中不味さのあまり洗面所の床でのたうち回ったり

これまでの人生で経験したことの無いドジっぷりにお兄ちゃんは特にオロオロしていた

｢…ふぅ｣

昨日今日と出ていない授業分の勉強をなんとか自分自身を奮い立たせて進めて、いまやっと一段落したところだ

昨日お兄ちゃんに教えてもらえば良かったな〜なんて呑気に考えちゃう

自分自身の状態が深刻な割にどこか他人事になってしまうんのは昔からだった