191 ギャップの男 ページ48
｢お前ら気づいてなかったのか〜？たまに風が吹いたりして見えたのに｣
｢うぉ、ってことは瀬呂は気づいてたのか｣
｢瀬呂くん色んな人のことよく見てるもんね｣
｢ギャップの男、瀬呂くんだよぉ！｣
ビシッとポーズを決めて斜め向かいのソファーに座ってきた瀬呂くんは切島くんと同じくタオルを首にかけて濡れた髪を拭いていた
｢顔全部見るとわかるけどやっぱ整った顔してるよなぁA｣
｢目もデケェし鼻も高いし薄い唇、でも顔半分隠すと地味なのは緑谷の遺伝子って感じだな〜｣
｢わかる〜｣
お兄ちゃんと似てるってあんまり言われないから、こうやって言ってくれるのはすごく嬉しい
なんだかこそばゆい感覚になってしまって頬をポリポリとかいていた
｢似てるってあんまり言われないから、不思議｣
｢まじ〜？アタシ初対面の時からなんとなく似てるな〜っておもってたよ！｣
｢私も！ハッキリ似てるって言うよりはなんかあの二人にてる…て感覚的に！｣
三奈ちゃんも透ちゃんも口を揃えて言うからちょっとビックリ
苗字を言わないと、小中学生の頃なんかだれも気づいてくれないんだもん
勝己も｢お前らって似てるとこと似てないとこの差激しいよな｣って幼稚園児が言うとは思えないほどにはっきりとした言葉を伝えてきた
｢お前のオッドアイってなんか意味？とかはあったりすんの？｣
｢意味？｣
｢その、なんかあの…あ、個性の影響だったりとかなんか力が使えたりだとか｣
｢あー｣
瀬呂くんの言葉から、なんとなく自分の右目に関した思い出を頭の中から引っ張り出すもこれというものはなく
｢あ、でもたしか…｣
｢なんかあるのか？｣
｢すごく繊細？だって言われた気がする。昔長時間外に出てた時青い方の目がすごく痛くなって、病院に行ったら細胞一つ一つが弱いって｣
｢じゃあ視力とかもなのか？｣
｢元々そこまでどちらの目を視力は良くないけど、たしかに右目は左目よりだいぶ視力悪いね｣
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あすぅ(甘氷) - 最初から読ませていただきました!面白かったです!続き楽しみにしてます (2022年2月6日 19時) (
レス) @page29 id: 8561b5144a (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - まだ、続いて欲しいなぁ,,,頑張って下さいぃ! (2021年11月9日 23時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - とても面白いです。続きが見たいです。更新頑張ってください。 (2021年10月29日 14時) (レス) @page16 id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2021年6月25日 21時
