180 1人の朝ごはん ページ37
「__！____」
「…んぅ」
「Aー！Aー！おきてるー?!｣
「ん…ちょっとまってぇ…」
扉の外からなにか音が聞こえると思ったら
自分を呼ぶ声だったようだ
ロフトベッドのハシゴを転ばないように
降りた後
ドアノブに手をかける
空いたドアの前には響香ちゃんがいた
「A今日学校遅刻かやすみだよね？
朝ごはんラップして冷蔵庫に入ってるからって
砂藤から！｣
「ん…ありがとう、行ってらっしゃい」
「いってきます！
あ、やばもうこんなじかん！」
要件を伝えると響香ちゃんはエレベーターの方に
入っていった
もうこんな時間と言っていたので
部屋に掛けてある時計を見るともう8:10
あと10分近くでホームルームが始まるのに
ここまで待ってくれたと思うと
ありがたい反面すこし申し訳なくなってしまう
まぁこれは響香ちゃんと砂藤くんのご厚意なので
有難く朝ごはんは頂くとしよう
結局昨日の夜
眠れなくて1時半まで本を読んでしまった
こりゃ寝坊して当然だ…
共有スペースへおりるとおそらく寝坊したのであろう
寝癖がついたカミナリくんがいた
「おはよう」と声をかければ
「んぇっ?!A?!」と驚いた様子でこちらに
振り返ったためぎゅうぎゅうと荷物を詰めていた
カバンが膝の上から落としてしまい
弁当や教科書が土砂崩れ方式で出てきてしまった
「あぁ?!うそだぁぁ!!」
「え…ごめん」
「いや、Aは悪くないんだけどさ
ってやべぇ…もう遅刻確定だ…」
「あの…カミナリくん
手提げもう一個持ってけばいいんじゃない？」
「てさげ…テサゲ…tesage…あ、手提げ袋
そうじゃん！ありがとうA!!」
手提げ袋を使う提案をすると
少しその言葉を反芻するとハッとして
自分の部屋に取りに帰っていた
役に立てたなら何よりだ
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あすぅ(甘氷) - 最初から読ませていただきました!面白かったです!続き楽しみにしてます (2022年2月6日 19時) (
レス) @page29 id: 8561b5144a (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - まだ、続いて欲しいなぁ,,,頑張って下さいぃ! (2021年11月9日 23時) (レス) id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - とても面白いです。続きが見たいです。更新頑張ってください。 (2021年10月29日 14時) (レス) @page16 id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ | 作成日時：2021年6月25日 21時
